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本当は知られたくないWebサイト制作の秘密のタイトル画像(02 SECRETS)
 

2. Web制作ソフト・CMS・ノーコード

 
 
 
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  Webサイト制作には、まず「誰が作業を行うか」を決める必要があります。

1. DIY(すべて自力で制作)
2. Web制作業者へすべて依頼(丸投げ)
3. DIY+Web制作業者(できるところは自分でやる)

さらに、制作方法には「Web制作ソフト」「CMS」「ノーコード」など、複数のツールがあり、これらは「無料」「買い切りの有料版」「サブスクリプション型の有料版」の3種類に大別されます。 → Web制作ソフト比較一覧(無料|有料買い切り|有料サブスク)

たとえば、無料の制作ソフトを使えばコストを抑えられますが、使いこなすには「HTML」「CSS」「JavaScript」「PHP」などの専門知識が必要になります。いわば、設計図を見ながら自力でマイホームをゼロから築き上げるようなものです。DIY作業が得意な人であれば、無料版や買い切りタイプのソフトでも十分対応できるでしょう。一方で、Adobe製品などのサブスクリプション型ソフトは機能が充実している反面、長期間の利用によってコストが積み上がる点に注意が必要です。

また、近年では、専門知識がなくても「誰でも簡単にWebサイトが作れる」と謳う「CMS」や「ノーコード」などのツールも増えています。WordPressのような無料CMSや、Web制作業者が提供する独自の更新システムがその代表例です。しかし実際には、「設定が複雑」「デザインのカスタマイズに制限がある」「機能追加に費用が発生する」「使い方のサポートが必要」といった理由で、完全に自力で運用するのは簡単ではありません。

Webサイト完成後は「自分で更新したい」というニーズは増えていますが、結果的にWeb制作業者へ依頼することが多く発生し、運用コストが増えるケースも少なくありません。したがって、目的や予算、そして担当者のスキルレベルに合わせて、最適な制作方法とツールを選ぶことが重要になります。
 
     
     
     
   
     
     
     
 

Web制作ソフト(Adobeの功罪)について

 
  AdobeなどのWeb制作ソフトは、もともとは「買い切り型(永続ライセンス型)」で提供されていました。当然の如く、バージョンが多少古くなっても、最新バージョンと比べて機能や性能に大差がなければ、ユーザーはできるかぎり購入したソフトを長く使おうとします。長く使うほど、月あたりの負担は小さくなるためです。しかし、Adobe側としてはそれでは十分に利益を伸ばすことができないため、毎月ユーザーから料金を徴収する「サブスクリプション型」へと移行しました。

Web制作ソフトのマーケットシェアは、ほぼAdobeが独占してきた経緯があるため、現在でも割高な月額料金をユーザーに課しています。Adobeはサブスク成功者の先駆けとして評価されてきましたが、それは半独占市場において、ユーザーから毎月、半強制的に料金を徴収する方式へ移行したことによる側面が大きいと言えるでしょう。

Web制作業者のように、Web制作を専門の仕事としている場合は、毎月のサブスク代を顧客へ転嫁することで十分に賄うことができるため問題はありませんが、一般ユーザーにとっては、ランニングコストが大きく積み上がって負担となり、「無料版」や「買い切り型」へ乗り換える人が増えています。 → Web制作ソフト比較一覧(無料|有料買い切り|有料サブスク)

Web制作ソフトを完全に使いこなすには、「HTML」「CSS」「JavaScript」「PHP」といった専門知識が必要で、すべてをマスターするには相当の時間と労力を要します。このような問題を解消するために導入され始めたのが、CMS(Content Management System|コンテンツ管理システム)です。
 
     
     
     
   
     
     
     
 

CMS(=Content Management System|コンテンツ管理システム)について

 
  「すべて大工さん(Web制作業者)に頼むのは嫌だ、できるところは自分でやりたい」という人たちにとって登場した便利なツールがCMS(=Content Management System|コンテンツ管理システム)です。1. HTML、2. CSS、3. JavaScript、4. PHPの知識がなくても、誰でも簡単にWebサイトを作ったり、編集したり、更新できる仕組みです(と表向きには謳われています)。

ところが・・・導入が簡単な無料CMSには大きな問題と落とし穴があります。

CMSは基本的にサーバー上で動くPHPという言語(+HTML、CSS、JavaScript)で作られているため、PHPに関する基本的な知識がないと、自力ですべてを完結させるのは非常に難しいのです。結局は大工さん(Web制作業者)に依頼することになり、「マイホームのどの部分を自分で編集・更新したいか」という設計もお願いしなければなりません。さらに残念なことに、自由なレイアウトやデザインで設計を依頼するのは難しかったり、そもそもできない場合も多いのです。さらにプラグインやアプリで拡張機能(=利用制限のないお問い合わせファームなど)を追加するには別途料金が加算されることになります。
 
     
     
     
  導入が簡単な無料CMSの大きな問題と落とし穴を描いた図  
     
     
     
 

素人には知られたくない業界の裏事情と明かされたくない秘密の1つ

 
  CMSを利用すれば、基本的にどの端末(スマートフォン、タブレット、パソコン)でWebサイトを閲覧しても、できるかぎり同じようなデザインやレイアウトで表示される「レスポンシブ対応(メディアクエリなど)」が適用されます。けれども、それは完璧ではありません。CMSを使っても、閲覧する端末の種類や、縦向き・横向きといった表示方向によって、すべての画面でまったく同じように表示させることはできません。各端末の画面サイズ(縦×横のピクセル数)は異なるため、それに伴いデザインやレイアウト、さらには表示されるコンテンツの見え方も変わってしまうのです。そのため、レスポンシブ対応において細かな調整が必要となり、結果として、手間と時間のかかる作業を大工さん(Web制作業者)に依頼せざるをえない状況に陥るのです。

WordPressなどの無料CMSやWeb制作業者が独自に開発したCMSは、簡単に導入しやすいものの、有料ホスティングサービスとの一体化が進み、最終的にはWebサイトを制作する「あなた」だけが得するようなツールなどではなく、むしろ、大工さん(Web制作業者)や彼らが効率的に儲けるためのツールとも言えるのです。これこそが、素人には知られたくない業界の裏事情であり、明かされたくない秘密の1つなのです。
 
     
     
     
  素人には知られたくない業界の裏事情と明かされたくない秘密の1つを描いた図  
     
     
     
 

ノーコードについて

 
  「CMS」がコンテンツ管理を前提とした「更新しやすいWebサイト」を作る仕組みであるのに対して、「ノーコード」は、専門知識がなくてもコードを書かずに「自由なデザインや動きのあるWebサイト」を構築できる手法です。ビジュアル中心の制作環境で、基本的にドラッグ&ドロップの操作だけでWebサイトを制作できるため、Web制作ツールとして非常に先進的です。さらに、AIツールを活用すれば、チャットで文章や指示を伝えるだけでホームページをスピーディーに作成することも可能です。

コーディング不要であるため、Web制作のスピードは非常に早く、デザインやレイアウトの自由度も高い点が魅力です。UI上の操作だけでアニメーションや演出を効率的に実装できるため、コーディングできないメンバーでも制作に参加できます。そのため、開発工程を短縮したい場合や、ランディングページやブランドサイトでデザインを最重視する場合に、ノーコードは有力なWeb制作ツールとなります。

ノーコードには多くのメリットがありますが、CMSや従来型Web制作ソフトと比べるといくつかの制約があります。高度なカスタマイズや複雑な機能の実装は難しく、独自スクリプトや特定APIとの連携にも制限があります。プラットフォーム上で自由にコードを直接修正することはできず、可能なのは一部のカスタムコード挿入や外部連携に限られます。また、ノーコードツールに依存するため、将来的に別のプラットフォームやCMS、従来型Web制作ソフトに移行することは難しく、完全な自由度は得られません。コスト面では、ページ数や機能が増えるとサブスクリプション料金が高くなる場合があり、長期運用ではCMSや自社開発の方が有利なこともあります。さらに、直感的に操作できるとはいえ、ノーコードツール独自の操作方法やUIルールの習得が必要になります。
 
     
     
     
 

ノーコードWeb制作ツール比較一覧表

 
 
項目 Wix Webflow Squarespace Studio
最低料金 Free(無料)
プランあり
Free(無料)
プランあり
有料のみ。
最安プラン$16/月
Free(無料)
プランあり
デザイン自由度 中〜高
(テンプレート+ドラッグ&ドロップ)
非常に高い
(レイアウト細かく制御可)
高い
(テンプレート中心+カスタマイズ可能)
高い
(自由なレイアウト+アニメーション)
CMS機能 あり あり あり あり
コード編集・カスタム Veloで拡張可能 部分コード(Embed HTML/CSS/JS)挿入可 一部カスタムCSS/JS挿入可 カスタムコード挿入可だが全面的編集には制限あり
エクスポート性
(HTML等)
プラットフォーム依存で制限あり コード書き出し可能(有料プラン) コードエクスポート不可 限られたエクスポート機能あり
日本語 UI / サポート 日本語UI
サポートあり
操作画面は英語主体 UIは英語主体
日本語サポートは限定的
完全日本語対応
強み 多用途
テンプレート豊富
使いやすさ
デザインの自由度
プロ品質
スタイリッシュ
高品質テンプレート
デザイン性
直感操作
日本語完備
弱み 高機能使用でコスト増
テンプレート制限あり
学習コスト高
日本語UIがない
無料プランなし
料金がやや高め
カスタム性に制限あり
 
     
 
 
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